西宮ケーソン立ち入り禁止について思うこと

いつかは来ると思いながら

ついにというか、これやはりというか 阪神間で最大の釣場 西宮ケーソンが釣り禁止になった。30代で釣りを再開した時に結構通った釣場なので、さまざまな思い出があり残念というほかない。閉鎖の理由というのが「防護策等もなく転落の危険性があるため」ということらしいが、それだけではないだろう。「違法駐車」「ゴミ問題」「騒音問題」フィッシングマックスさんが定期的に掃除を行い啓発活動を続けてきたが、その努力も空しいものになった。

西宮ケーソンで釣れていたもの

春先からチヌのフカセ釣り、ハネのエビ撒き釣り、初夏は小鯖やイワシのサビキ釣り、初秋から初冬にかけてはショアジギングでの青物、サビキ釣りでの豆アジ サバ イワシなど、都市近郊の釣場としては様々な魚が釣れる場所だった。外向きはテトラ かつ海面から高さがある場所もあり中級者以上向け、内向きは海面からの高さもなく初心者、ファミリー向きの釣場だった。さらに最近ではあまりないが湾奥にタチウオが回遊してきた時などは、大混雑となり週末などはラーメンの屋台なども回ってくるほど賑わった。こう書いてくるとこの釣場が「過去形」で語る釣場になったしまったことが悲しい。

ただどうも閉鎖の原因がはっきりしない・・・

閉鎖の理由は「安全性の問題」であるが、その点からするとこの釣場で落水事故が起きたとは聞いたことはない。これをそのまま受け取ることはできない。やはりゴミを持ち帰らず放置し、餌で釣場を汚し、違法駐車を繰り返し トイレで用を足してこなかった釣り人の責任だろうか。一昨年、昨年と私はこの釣場を訪れてきたが、以前に比べて格段にゴミは減り釣場はキレイになってきた。ゴミもほとんどなかった。少しシーズンが外れていたからだろうか?訪れたのが平日だったからだろうか?私も含めゴミは必ず持ち帰り、車は横の駐車場に入れて常識的な行動をとっていたと思われる。それでも行政側が看過できないほどのマナーが悪い釣り人等がいたのだろうか?もちろん閉鎖の原因の多くがマナーを含めた釣り人の問題だと思うが、であれば行政側もそのことをきちんと伝えないといけないと思う。次につながるものが何もなく、我々釣り人側も何の対策も取れないためである。

阪神・神明間の釣場はさらに厳しく

現在釣りができるのが、尼崎海釣り公園、鳴尾浜海釣り公園、武庫川一文字 西宮ケーソン横の石畳、芦屋浜周辺 平磯海釣り公園、神戸空港釣り護岸、須磨海岸、大蔵海岸 等。須磨一文字、垂水一文字は釣り禁止となり釣り場の選択肢はさらに狭くなった。都市近郊の釣り場は本格的なアングラーのみならず家族づれのちょっとしたレジャー、リタイア層の楽しみとして大切にしていかなければならないことは自明。子どもたちには魚を含めた自然との触れ合い、リタイア層には運動がてらの貴重な外出の機会、安価で1日楽しく遊べる場所である。確かに水質は良くないが、アジやサバ等の回遊魚であれば問題なく食べることができるし、釣果はその日の食事に彩りを添えてくれるだろう。そういう場所が近くにあると言うのはやはり有難いことだと思う。

どうしたらいいのか?

有料化、ライセンス制 メーカー主導による運動等色々な意見が出ているが、これやはり利害が一致する地域の釣り具店と釣り人が一緒になり、自分たちの釣場を守る活動を地道に続けていくことが必要だと思う。私も微力ながらそう言う活動には今後積極的に関わっていきたいと思う。さしてその活動実績を持って行政側との対話を続けていく必要があると思う。

至って地味な結論だが皆様はどう思われるだろう。ご意見等をお聞かせいただければ有難いです。

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